牡蠣のビスク

真牡蠣の旬は冬の季節。9月頃から始まり4月頃までの間に水揚げがなされます。日本でも人気な牡蠣ですが、実は海外でも人気がある食材です。 フランスをはじめヨーロッパはもちろんの事、アメリカのニューオーリンズなども牡蠣で有名です。特に美食の国フランスでは、牡蠣へのこだわりもひとしおで、食べ方は生色で一口。牡蠣自身も小型・肉厚に品種改良しているそうです。女性や子供でもスナック感覚でダース単位でたいらげます。 ちなみに、フランス人はなかなかの貝好きで、牡蠣だけでなくムール貝も”ムール・フリット(ムール貝&フライドポテト)”として一人鍋一杯は当たり前に食べてしまいます。 上記の通りフランスでは牡蠣は生食のみで食べられるそうですが、今回は、旬の真牡蠣をクリーミーなビスクに仕立ててみました。 <使用食材> 牡蠣 玉ねぎ 白ネギの セロリ 人参 ほうれん草 フュメ・ド・ポワソン 生クリーム 塩こしょう タイム <下準備> ・牡蠣は綺麗に洗っておく。牡蠣の下処理についてはこちらを参照。 ・玉ねぎは薄めにスライスし、白ネギの青い部分は斜め切り、セロリ、人参は細切りにしておく。 ・ほうれん草は塩を入れたお湯で湯がいて、水気を絞ってから粗く刻んでおく。 <本調理> 1.牡蠣をフュメ・ド・ポワソンで茹で、”キュッと縮む”直前で牡蠣を取り出す。浮き実用の数個は取り避け、残りはみじん切りにしてから裏ごししてピュレ状にする。 2.鍋にバターを敷き、玉ねぎ、白ネギ、セロリ、人参を加えてしっかりと炒める。野菜に十分火が通れば、小麦粉を加えて焦げ付かないようにさらに炒める。 3.小麦粉がダマにならないように、フュメ・ド・ポワソンを徐々にくわえながら伸ばしていく。ヒタヒタになるくらいにフュメ・ド・ポワソンと先ほどの牡蠣の煮汁を加え、タイムを入れてコトコトと煮込む。 4.煮汁の一部を取り出して牡蠣のピュレを伸ばし、粗みじんにしたほうれん草とともに鍋に加える。最後に生クリームを加え、塩こしょうで調味する。 5.器に注ぎ、浮き実用の牡蠣を盛り付けたらパセリを散らせて完成。 <一言メモ> ・以前何かの料理本で見たレシピ。レシピ詳細はうろ覚えなので自己補完。 ・フュメ・ド・クラムを使っても良いが、牡蠣の存在感が薄れるかも…。 ・牡蠣とほうれん草は相性が良い。オイスターロックフェラーを思い出す。

牡蠣のみぞれ汁

牡蠣の旬は夏と冬の年に2回。これは牡蠣が真牡蠣と岩牡蠣という2種類いるからでして、いわゆる牡蠣の旬であると言われる”Rのつく月”というのは真牡蠣の方の旬です。この時期は産卵を控え牡蠣が栄養を蓄えるので、非常にふっくらとして美味しい季節なのです。 今回は、そんな牡蠣と相性の良い大根と防風を使ってみぞれ汁に仕立てました。 真牡蠣 大根 防風 昆布 塩 薄口醤油 <下処理> ・牡蠣は片栗粉で下処理しておく。(詳しくはこちら牡蠣の下処理) ・ボウルに水をため、昆布を浸して昆布出汁を準備しておく。 <本調理> 1.昆布出汁を火にかけ、塩と薄口醤油で味をつける。 2.大根はおろし金で好みの粗さにおろし、出汁に加えて弱火で半透明になるまで火を通していく。 3.鍋にお湯を沸かし、沸騰したら牡蠣を一つずつ加え縮む直前であげる。 4.お椀に牡蠣を盛って、その上から大根おろし入りの出汁を注ぎ、さらに防風を飾りつければ完成。 <一言メモ> 牡蠣は火を通しすぎないように気をつける。茹でた後は長時間放置しているとエキスが外に出てしまうので注意。 好みでお酢か柑橘類の絞り汁を加えるのも良い。