鱸は鰤同様の出世魚として知られています。ヒカリゴ、コッパ、セイゴ、フッコ、ハネと成長し、4年以上で60cm以上のものを鱸(スズキ)と呼びます。鱸は年中通して水揚げがありますが、旬は初夏から晩夏にかけてになります。
今回は晩夏の鱸に、秋の先駆けのしいたけとまいたけを合わせて清汁仕立てに。
<使用食材>
- 鱸(スズキ)
- しいたけ
- まいたけ
- 実山椒
- 昆布
- 塩
- 薄口醤油
<下準備>
・鱸は三枚におろし、切り身にする。使用するのは切り身一つとアラだけなので、他の切り身は別の料理に。アラは流水にさらし、しっかり血を抜いておく。
・沸騰したお湯をアラにかけて霜降りをし、汚れと臭みを除く。
・鍋に水を入れ昆布をつけて、水出しの昆布出汁を準備しておく。
・しいたけはスライスにし、まいたけは適当な大きさにちぎっておく。
<本調理>
1.水出しした昆布出汁を昆布を入れたまま火にかける。沸騰したら昆布を取り出し、鱸のアラを中火~弱火で加え煮出す。アクが出てきたら適宜丁寧に取る。
2.鱸の切り身の皮面に切り目をつけてから、塩を振ってバーナーで軽く炙る。蒸し器に少量の出汁と酒とともに入れて蒸し上げる。
3.鍋に濾した出汁を注ぎ、しいたけとまいたけを加えて火が通るまで弱火~中火にかける。
4.火を止める前に実山椒を加えて、短時間煮たら塩と薄口醤油で調味して火から下ろす。
5.お椀に鱸、まいたけ、しいたけを盛りつけ、出汁を注ぐ。最後に実山椒を飾り付けたら出来上がり。
<一言メモ>
・出汁を濁らせないように、対流を起こさない程度の火加減を心がける。
・鱸は身が崩れないように気をつける。